【徹底比較】株や債券など、おすすめ投資10種類を初心者向けに解説
株や投資信託って、聞いたことはあるけど、どんな種類があって、どんな仕組みで何をしたらいいの?効率的に投資ってできるの?こういった疑問に答えます。
2.NISA(優遇税制)
3.そもそも「株」「投資」とは?
4.株で得られる利益2種類
この記事を書いている僕は、売買を始めて1.5年ほど。
高配当株が得意なジャンルでして、4桁万円を資産運用しインカム・キャピタルゲインで稼いできました。
初心者の方によくある悩みとして、「投資の種類って、何があって、どう違うのか分からない…。」というものがあると思います。
なのですが、1年半くらい投資と勉強をしてきたら、「初心者の方におすすめな種類」みたいなものが分かってきました。 そこで今回は「初心者におすすめな投資10つと、それぞれのメリット・デメリット」などを解説していこうと思います。
※3分ほどで、記事は読み終わります。3分後には、今までよりも「初心者におすすめな投資商品を理解している」ようになっているはずです。
目次
株や債券など、おすすめ投資10種類を初心者向けに解説
初心者の方に、おすすめな投資は、下記の10つです。
2.投資信託
3.ETF
4.債券
5.REIT
6.iDeCo
7.先物・オプション
8.FX(外国為替取引)
9.仮想通貨
10.信用取引
株式
株式は、会社が投資家に対して発行する、証券のことです。
投資家は、出資して株式を購入することで、その会社の所有権を得ます。
この会社は、投資家から集めた資金を活用して、利益を高めるように活動します。それによって、会社の価値である株価を上げたり、配当や株主優待で、投資家へ還元します。
株式を売らずに保持すると、配当金を得れる
決まった時期に、株主優待を得れる(銘柄によってはないものもあります)
株主総会の議決権がある
配当金が減ったり、無配になることがある
不祥事による倒産などで、価値がほぼなくなることがある
- おすすめな人:投資を初めてする人
- 資金:15万円ほど~
- 積み立て:できる
株式は、NISAなどの優遇税制もあり、1番始めやすい投資といえます。
投資信託
投資信託は、専門の運用会社が、投資家にかわって運用します。株の選定や買付け・売却までをすべてお任せする商品です。
上記の感じで、多くの投資家からお金を集めて、大きな金額をさまざまな株式に分散して運用します。
投資先を分散することで、リスクを減らしています。また、「インデックス型」と「アクティブ型」の、2つのスタイルがあります。
- インデックス型:日経平均やTOPIX・ダウ平均のような「指数」と連動している。手数料が低め
- アクティブ型:「指数」よりも大きいリターンを求めて、プロが独自に銘柄を選んでいる。インデックス型に比べて手数料が高め
上記のような特徴になります。一般的に、長期的にはインデックス型のほうが、結果がよいと言われています。
NISA、つみたてNISAに対応している
保有中に、分配金をもらえ、再投資もできる
基準価額が上がると利益を得れる
ファンドマネージャーが運用するので、自分の時間をさかなくてよい
株価や為替の変動などにより、基準価額が下がることがある
資金の規模が小さくなり、運営ができない場合には、信託の期間中でも償還される
投資してからそのまま動かさないので、投資している実感が湧きにくい
株主優待がない
- おすすめな人:リスクを低めに、資産を増やしたい人
- 資金:1万円ほど~
- 積み立て:できる
投資信託は、ファンドマネージャーが運用してくれるので、「あまり時間を使えない」というサラリーマンや、初心者の方にとって安心して始められる商品です。
ETF(上場投資信託)
ETFは、株式のように、証券取引所に上場している投資信託です。なので、リアルタイムで売買できます。上場している種類のみ対象なので、先ほどの投資信託と比較すると、種類が少なめです。
また、ETFは上場しているので、相場の取引時間のなかで自由に売り買いできます。自分で、売買を経験してみたい、という方に向いています。
基準価額が上がると利益を得れる
投資信託に比べて、手数料が低いことがおおい
株式のように、売買ができる
少額で、分散投資ができる
ファンドマネージャーが運用するので、自分の時間をさかなくてよい
株価や為替の変動などにより、基準価額が下がることがある
NISA、つみたてNISAに対応していない
自動で、分配金を再投資できない
株主優待がない
- おすすめな人:手数料を安く、分散投資したい人
- 資金:5万円ほど~
- 積み立て:できる
ETFは、株のように売買のタイミングを、自分で決めます。分散投資なので、株式投資よりもリスクが少なめなのが魅力です。
債権
債券は、投資家が発行元である国や企業に、お金を貸すことです。この借用書が、債券になります。投資家は、満期まで決められた利払い日に、利息を受けとります。
なお、満期になると額面金額が、投資家に払い戻されます。債券は、自由に売買をすることができます。債権は、国債と社債という2つの商品があります。
- 国債:国が資金を調達するために、発行する債券。日本と外国の2つがあり、リスクは低め
- 社債:企業が、発行している債券。国債よりはリスクが高めですが、その分リターンも大きい
こちらの通りです。株式や、投資信託と比べて、リスクとリターンが低い場合がおおいです。
保有している間に定期的に受取れる利子がある
購入時にどのくらいのリターンか分かる
リスクが低めで、銀行に預けておくよりも、リターンがある
基本的には元本が返還される
企業の倒産などにより、元本割れになることがある
リターンが低め
デフォルトになることがあり、リスクがない訳ではない
- おすすめな人:リスクを低く、投資したい人
- 資金:1万円ほど~
- 積み立て:できる
債権は、かなり手堅い投資です。利率のよい定期預金みたいなものなので、リスクはかなり低めです。
REIT(不動産投資信託)
REIT(リート)は、投資家から集めた資金で、ファンドマネージャーがマンションやオフィスビルなどの不動産を購入します。
この不動産からの家賃や、売買した利益を還元する、「不動産の投資信託」のような商品です。住居やホテル、ショッピングセンターなどに投資することもあります。
なお、日本ではJapanの「J」を頭に付けた、J-REITと呼ばれることもあります。少額から投資でき、分散することでリスクを減らしている商品です。
保有中に分配金をもらえる
基本的に分配金が安定
分散投資により、リスク低め
株式と並行して投資すると、リスクヘッジになる(株式との相関性が低め)
空室が増えるなどによって、分配金が減ることがある
戦争や自然災害などの予測できない事態に建物が巻きこまれて、分配金が減ることがある
- おすすめな人:不動産に興味があって、投資を初めてする人
- 資金:10万円ほど~
- 積み立て:できる
REITは、金利の影響を受けやすいので、価格と分配金が変動しやすいです。ですが収益は、ほぼそのまま分配金として配られるので、投資家に還元されやすい商品です。
iDeCo
iDeCoは、自分で決めた額を、積み立てて運用します。それを60歳以降に受け取ることができるものです。公的年金にプラスして、給付を受けられる、私的年金です。
これは、毎月積みたてる金額が、全額所得控除の対象になります。運用益に、税金がかからないので、そのまま利益になります。
利益にかかる税金がない
掛け金を、無理なく設定できる
分散投資なので、リスク低め
60歳になってお金を貰うときに、公的年金控除、または退職所得控除になり、一定額まで税金が低くなる
60歳までお金を出せない
50歳以上で加入して、通算期間が10年以下だと、受け取れる年齢が繰り下がる。
- おすすめな人:節税効果を大きく得たい人
- 資金:5千円ほど~
- 積み立て:できる
iDeCoは、老後に安心な生活を送るためのものです。積立て金と運用益の、両方に節税効果があり、長い目で見ると大きいです。
また、詳しい条件などは、厚生労働省の制度の詳細に載っています。
先物・オプション
🟢先物取引:前もって数と価格を決め、期日に商品を売買することです。
🟢オプション取引:商品を売買しません。料金を払って、「金融商品を、あらかじめ決めておいた価格で、売買するかしないかを選べる権利」を売買することがオプション取引です。
また、先物で取引される商品は農産物やエネルギー、鉱物などがあります。危険ですが、レバレッジを使うこともできます。
先物:相場が下げているときに、売りから入れる
オプション:レバレッジが高いので、色々な戦略で参加できる
オプション:権利を放棄することで、損失をオプション料金のみにできる
先物:前提として、市場の流れを先読みるできる力がいる
オプション:オプション料金をこなしてから、やっと自分の利益になる
オプション:売り手の損失は無限大
- おすすめな人:投資歴が長く、リスクをとってでも、リターンを狙いたい人
- 資金:10万円ほど~
- 積み立て:できない
先物・オプション取引は、リスクもリターンも大きいです。取引期間が決まっていたり、相場を先読みできる力も必要です。
なので、初心者の方は難しく、投資歴が長い人向けです。
FX(外国為替取引)
FXは、海外通貨の為替レートの差額を、利益として得るものです。為替レートが、期待している方向に動いたタイミングで売買すると、利益を得られます。
また、FXはレバレッジを使い、少額で大きな金額の取引ができます。株と違って、値幅制限はないので、利益も損も青天井になることがあるので注意が必要です。
平日は、ほぼ24時間取引できる
上昇と下落の両方で、利益を得れる
1日に、大きくレートが動くこともある
相場が急に大きく動き、短時間で大きい損が出ることがある
入金した以上の損失が出ることがある
値幅制限がないので、損失が青天井になることがある
- おすすめな人:一気に、短い期間で、大きな利益を得たい人
- 資金:5万円ほど~
- 積み立て:できる
FXは、大きな利益を得れる分、損失も大きくなりやすいです。相場を読むことが難しかったり、急変動もあります。
なので、いきなりお金を入れると危険です。初めはGMOなどの、デモ取引ツールで、試してみたほうがいいです。
仮想通貨
仮想通貨は、電子データのみで取引される通貨です。他の仮想通貨や、現金との交換率の差で、利益を得れます。法定通貨のように、国による強制力がなく、ほぼインターネット上の取引になります。
また、仮想通貨は時価で売買することもでき、お店でショッピングもできます。(使えないお店もあります)海外送金も、安い手数料でできます。
一部では、レバレッジを効かせることもできる
海外送金が、かんたんにできる
24時間、取引できる
ボラティリティが大きく、リスクが高い
各国の法体制が追いついていない
今後、どのように普及していくか予測できない
- おすすめな人:落ち着いてトレードができ、ハイリスクハイリターンを狙いたい人
- 資金:1千円ほど~
- 積み立て:できる
仮想通貨は、歴史が浅いので、価値の保証は法定通貨よりは弱めです。ボラティリティが大きく、投機になりがちなので、注意が必要です。
なので、投資をするには、情報を得て経験を十分に積む必要があります。
信用取引
信用取引は、証券会社から、お金や株を借りて行う取引のことです。借りたお金や株は、期限内に、返却します。
なお、借りるときは保証金(現金、保有中の株など)を、担保として預けて、レバレッジをかけて担保金の約3.3倍まで売買ができます。
手持ちの資金が少ない人も、大きい株数や、高い銘柄を売買できます。レバレッジをかけると、その分リスクも大きくなります。
なので、何年も投資を経験している上級者で、資金管理・リスクコントロールができる人以外は、向いていません。初心者の方には、リスクのほうが大きいので、おすすめできません。
レバレッジを効かせて、効率的に売買できる
売り建ては、売買料にプラスして、貸株料や逆日歩などがかかる
保証金の維持率が下がると、追加の入金が必要
- おすすめな人:投資歴が長く、結果が出ていて、資金管理・リスクコントロールができる人
- 資金:30万円ほど~
- 積み立て:できない
NISA(優遇税制)
NISAは、投資の利益が、非課税になる制度のことです。通常は、株や投資信託などに投資すると、売却した利益や、受け取った配当から20%ほどの税金が引かれます。
こういったNISAの制度を使い、「NISA口座=非課税口座」のなかで、毎年決まっている金額の範囲内で投資すると、利益や配当は非課税になり税金がかからなくなります。
NISAは、3種類あります。
🟢一般NISA:年間120万円まで、最大で5年まで非課税で保有できる。
🟢つみたてNISA:一定の投資信託を年間40万円まで購入でき、最大で20年、非課税で保有できる。
🟢ジュニアNISA:年間80万円まで購入でき、最大5年まで非課税で保有できる。
さらにNISAは、2024年から変更予定で、今までの期限付きから恒久化になり、上限金額も増えそうです。
✅つみたてNISA:年間40万円→60万円
✅一般NISAと、つみたてNISA2つを併用でき、年間の合計300万円
変更は、まだ予定になります。確定はしていないので、情報を追っていく必要はありますが、政府は投資を推進しているので期待はできそうです。
また、現状の詳しいNISAの条件は、金融庁の<2023年までのNISA>に掲っています。
2022年のいまは、一般NISAか積み立てNISAをして、お子さまがいる方はジュニアNISAもすると良いです。年間120~200万円まで、税金がかからずに運用できますので、やらない理由はないですね。
そもそも「株」「投資」とは?
結論は、下記のとおりです。
- 株:企業が、資金を調達するために、発行しているもの
- 投資:将来の利益を見込んで、資金を投じること
上記のとおり、株を買って保有することは、出資者として企業のオーナーの1人になることです。株主は、株主総会の議決権を持っているので、企業の方向性に対して1票を入れることができます。
なおその企業は、資金を調達して、事業の必要な部分に使います。その方向性を、株主総会で、株主と一緒に決めます。結果、多く稼いで株主へ還元する仕組みが「株」です。
投資は、利益を期待して、株式やETFなどを購入します。これは、貯金の利息とはちがい、利益が確約されていないので元本は保証されません。元本割れすることもあります。
ですが、リスクの分リターンがあります。適切に勉強して経験を積むことで、リスクを下げることができます。それぞれの投資の種類の特徴や、メリットデメリットはこちらです。
投資に参加したほうがいい?
人生設計として、投資をライフプランに入れると、良いと思います。人生のイベントは、「就職」→「結婚」→「子どもの教育」→「住宅購入」→「老後」など、多くのことがあります。
加えて、家族の病気や地震、戦争など想定外のことも考えられます。年金などもどのように変化するか分からないので、準備がのちの人生に大きなインパクトを与えます。
人生の設計図の中に、投資を入れることは、「必須な時代」だと思います。
投資で得られる利益2種類
投資で得られる利益は2種類あります。「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」です。
- インカムゲイン:資産を、保有していることによって、得られる利益。株の配当など
- キャピタルゲイン:保有している資産を、売却して得られる利益。株の売却差益など
インカムゲイン
インカムゲインは、株などを長期保有している場合に、貰えます。配当利回りが4%の株を、100万円買っていると、年間で4万円(税引き前)のインカムゲインを得ることができます。
これは、株を保有している限り、決められた配当を貰い続けることができます。ただ、業績などによって、減配などになることがあります。
キャピタルゲイン
キャピタルゲインは、保有中の株などが値上がりして、売却した際の利益のことです。100万円の株が、120万円に値上がりしたタイミングで、売却すると20万円(税引き前)のキャピタルゲインを得ることができます。
ただ、決算や市況などによって、株価が下がることがあります。利益が大きくなることもありますが、その分、損失が大きくなることもあります。
まとめ:投資の種類を知り、興味がでたら、第1歩を踏みだそう!
今回の記事では、以下の内容について解説しました。
NISA(優遇税制)
そもそも「株」「投資」とは
株で得られる利益2種類
株や債券などのおすすめ投資は、知っておいて損はない、「投資のキホンのキ」のようなものです。10種類は、こちらです。
2.投資信託
3.ETF
4.債券
5.REIT
6.iDeCo
7.先物・オプション
8.FX(外国為替取引)
9.仮想通貨
10.信用取引
上記の、おすすめの投資10種類のメリットやデメリットを見て、自分が投資したらどう感じるか想像してみる。これをやると、「向いているものと、向いていないもの」が分かります。
なお、長期安定の投資、短期で大きな利益を狙う投資などは、それぞれリスクとリターンの振り幅は違います。自分の性格に、合っていると思うものを選ぶことが大事です。
次に、税金がなくなり、得しかしないNISAはこちらです。
現状のNISA:
🟢一般NISA:年間120万円まで、最大で5年まで非課税で保有できる。
🟢つみたてNISA:一定の投資信託を年間40万円まで購入でき、最大で20年、非課税で保有できる。
🟢ジュニアNISA:年間80万円まで購入でき、最大5年まで非課税で保有できる。
✅つみたてNISA:年間40万円→60万円
✅一般NISAと、つみたてNISA2つを併用でき、年間の合計300万円
上記のように、NISAは政府も拡充をしていく方向性で、時代の流れ的に必須のものになっていきそうです。早めに始めるほど、お得になりますので、投資をする人には心強い味方です。
そして、そもそも「株」「投資」とは何なのか?においては、こちらです。
- 株:企業が、資金を調達するために、発行しているもの
- 投資:将来の利益を見込んで、資金を投じること
- インカムゲイン:資産を、保有していることによって、得られる利益。株の配当など
- キャピタルゲイン:保有している資産を、売却して得られる利益。株の売却差益など
キャピタルゲイン→短期間で、利益を得たい人
ちなみに僕は、安定が好きなので、インカムゲインを得れる高配当株から始めました。自分の性格に、向いているものを選ぶことが、大事だと思います。
「投資は、自分にできなさそうだな…。」や、「この投資ならできそうだな。向いてそう。」など、それぞれに思うことがあると思います。興味があると思ったら、違う情報も収集してみてください。
というわけで、今回は以上になります。お読みいただきありがとうございますっ!
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